研究内容

音声セキュリティ (Audio Security)

パラメトリックスピーカを利用したAIスピーカへの攻撃

特定の方向にだけ音を届ける指向性スピーカを利用して、利用者に気づかれないように音声認識機器(AIスピーカ、スマートフォンなど) に命令を入力します。 マイクの搭載された機器であれば種類を問わず指向性のある音により命令の入力が可能であることを示しました。 今後プライバシー情報の流出や、IoT機器の不正操作に利用されるリスクがありますが、 現状はproof-of-concept攻撃としています。 日本で1番最初にAIスピーカへの攻撃手法を提案した研究として、論文賞2件、研究賞3件 を受賞し、NHK、共同通信、IEEE Spectrumで研究内容が報道されました。

Output Security

音・光など,アナログ信号を用いてセンサを攻撃されることを防ぐため,出力側で対策するためのセキュリティ技術を開発し,Cyber Physical Firewall としてフレームワーク化しました.新しいアナログ信号による脅威について,信号の種類によらず,同じフレームワークで対策が行えることを示しました.

Bio Signal Security

ウェアラブルデバイスの普及によって,医療従事者でなくても,心電図や眼電位等の生体信号を容易に計測できてしまうことから生じるセキュリティ問題の解明に従事しています.

眼電位を用いた認証方式の提案 (BlinkAuth)

ウェアラブルデバイス上で計測可能な眼電位を用いて,ウィンク・瞬きのみで認証が行えるシステムを開発しました(BlinkAuth).実利用の際の検証として,メイクをした場合,運転中の場合,プレゼンテーション攻撃が行われている場合の評価など,6個のユーザスタディ実験及び,17個の観点の評価を実施しています.(ASIACCS 2024に掲載予定)